楽天モバイルエリアの電波が悪い理由について【基地局、周波数】
本記事は、楽天モバイルの電波が悪い理由について言語化します。
楽天モバイルを契約する際に参考にしていただければと思います。
楽天モバイルの電波が悪い理由は2点押さえておけばOK
日本の3大キャリアと呼ばれるドコモ、au、ソフトバンクと比べて、楽天モバイルは電波の特性と通信基地局の数が違います。
電波が悪い原因は下記の2つを押さえておけば大体理解できます。
- 【電波の特性】
プラチナバンドを持っておらず、他キャリアと比べ繋がりにくい - 【通信基地局の数】
基地局数が少なく、スマホと基地局の距離が大きくなりがち
基地局数と周波数帯などの数値的根拠については下記総務省の資料を基にしています。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000917561.pdf
それぞれについて解説していきます。
【電波の特性】利用しているバンド(周波数帯)について
一言で言うと、楽天モバイルはプラチナバンドを持っておらず、他キャリアと比べ確かに繋がりにくいです。
2024年では5Gも広がりつつありますが、まだまだ全国展開されメインで使われているのは4Gです。
4Gの電波の特性としては、楽天モバイルだけがプラチナバンドを持っていません。
プラチナバンドは繋がりやすいと聞いたことがあるかもしれませんが、特性としては「周波数が低いこと」が挙げられます。
周波数が低いから繋がりやすい(電波が良い)のです。
楽天モバイルの電波の周波数は高い
- ドコモ、au、ソフトバンクの4Gは700MHz~900MHzがメイン(プラチナバンド)
- 楽天モバイルの4Gは、1.7GHz帯のみ(単位を合わせると1,700MHz)
つまり、楽天モバイルは電波の周波数が高いから繋がりにくいと言えます。
唯一プラチナバンドを持っていないため、圧倒的に不利なのは仕方ありませんね。
電波の周波数が高いと、何が起きるか
電波の周波数が高ければ高いほど下記①②の特徴が大きくなります。
- 電波の減衰が大きくなるため通信距離が短くなります。
(基地局1つあたりのカバー範囲が狭い) - 電波が障害物に回り込みづらくなるため、電波が届きにくくなります。
(屋内で繋がりにくいのはこのため)
つまり、家の中、学校の中、会社の中など屋内において楽天モバイルは他キャリアよりも電波が悪くなってしまうハンデを持ちます。
電波の特性なのでユーザー側ではどうしようもありません…。
ただでさえ通信距離が短いのに障害物にも回り込めないため、繋がりにくいと感じてしまいます。
【通信基地局の数】楽天モバイルの基地局数について
楽天モバイルと他のキャリアの通信基地局数を見ていきましょう。
基地局数の数
キャリア | 4G基地局 | 5G基地局 |
---|---|---|
楽天モバイル | 59,767 | 21,593 |
ドコモ | 261,756 | 30,899 |
au | 195,565 | 51,968 |
ソフトバンク | 175,333 | 65,366 |
楽天モバイルは基地局数が圧倒的に少ないと分かります。
基地局は、主にスマホが直接通信する鉄塔みたいなものです。鉄塔以外にもビルの上に付いていたり小型だったりな形状もあります。
基地局数が少ないと、何が起きるか
通信基地局が少ないと、障害物によっては電波が遮られ全く繋がらないエリアができてしまいます(電波が悪すぎて通信できる状態ではなくなる)。
また、同じ土地の大きさに対して基地局が少ないということは、平均的にスマホと基地局の距離が大きくなりがちです。
無線通信距離が大きくなると、通信速度の低下が起きやすくなります。
距離が離れて電波が弱くなると、強い電波を探そうとしてスマホのバッテリー消費にも影響してきますよ。
繋がる場所と繋がりにくい場所で大きく変わるのが楽天モバイル
上述したように楽天モバイルは電波の周波数も高く、基地局数も少ないので繋がりにくいのは本当の話です。
ですが、もし繋がりやすい場所が生活圏内の方であれば、他のキャリアと同様の使い勝手かと思います。
そのため、エリアによって向き不向きが大きく変わってくるので自分に合っているかどうかを見極めることが重要になります。